折角家を持つのであれば、理想通りの家を建てることができる注文住宅を建てたいと考える人も多いでしょう。建売住宅と比べると高いというイメージもある注文住宅ですが、かかる費用は依頼先や注文によって変わるものです。中間マージンが殆どかからない工務店を選ぶ、最新設備にこだわらないなどちょっとした工夫で、費用を大幅に抑えることができます。
そんな費用面について考える際に、意識しておきたいことが土地と建物代以外にかかる費用です。例えば、庭付きの家を建てる場合は、建物本体とは別に庭を作るための費用を用意する必要があります。樹木などを殆ど植えないシンプルな庭であったとしても、砂利代やフェンス代など様々な費用がかかります。かかる費用は庭の広さや希望によっても変わりますが、建物代の10%相当程度の費用が必要となることは少なくありません。さらに、照明器具を使うための工事などは、建物本体台に含まれないことが多いものです。
間取りや動線などを確認しながら、家の本体に関する打ち合わせを進めていく際に、こうした建物本体以外にかかる費用を意識していなければ、思わぬ出費で頭を悩ませる状態となる可能性があります。
さらに、新たに住宅を建てる際には工事関連の費用だけでなく、印紙税や不動産所得税などの税金、さらに住宅ローンを組むための費用など様々な諸経費が必要です。そして、新生活を始めるためには引越し代などもかかることになります。こうした諸経費は建物本体の10~15%位必要となることが多くなっています。
折角注文住宅を建てるのであれば、予算を最大限に使ってより良い家を建てたいと考える人も多いでしょう。しかし、予算全てを土地と建物に使うと、様々な諸経費を支払うことが困難な状態となることがあります。そのため、注文住宅の予算を決める際には、本体代以外にかかる諸経費を先に差し引いておくことがおすすめです。かかる費用をしっかり把握していれば、想定外の費用や出費で頭を悩ませることなく、新居での生活へと進むことができるでしょう。