土地探しの試練と家づくりへの熱意

注文住宅、いつかは実現させたい、でもそこに踏み切る勇気がなかなか出ない、そのような気持ちのまま賃貸マンションに住み続けている人は多いです。一戸建てが欲しいという願いがあったとしても、希望するエリアに土地がない、また土地があったとしても、駅まで遠い、アクセスがあまり良くないなどの点があると、遠慮してしまうことでしょう。人生での最も大きな買い物になるために、妥協はしたくないという気持ちが強くなるのは自然なことです。

注文住宅においては、造成地があれば見つけやすいですが、すでに建て込んでいるエリアだと、好立地と呼ばれるような場所には、なかなかちょうど良い広さの土地が出てこないのが現実かもしれません。

そのような状況が長引いてしまうと、家づくりへの情熱が冷めてしまいがちですが、その熱意を保ち続けるために必要なことは、少し視点を変えてみることかもしれません。1つのエリアに限定してしまうと、土地探しや家探しはかなり限定されてしまいますが、もう少し広げてみることができます。通勤や通学などのアクセスが良好であるのは良いことですが、移動手段としてバスを使うことができるかもしれませんし、他の路線でのアプローチを考えてみるのも良いことです。利便性を重視したいのは基本ですが、自動車やバイク、自転車といった移動手段の活用も考えてみることができます。

土地探しは、タイミングによるところも大きいです。意外なところで、嬉しい情報が入ってくることがあるものです。一生懸命に探すのは大切ですが、焦らずじっくり待つ、こうした姿勢も続けていきたいものです。信頼できる不動産業者や工務店とも情報を共有しつつ、良好な関係を築いていくことができるでしょう。

これまで数年にわたり土地が見つからないために、ほとんど進まなかった家づくりですが、土地が見つかると、一気に話が進み慌ただしくなっていきます。そのようになる時をしっかりとイメージし、注文住宅での家づくりを諦めないようにしたいものです。